神待ちで生きていく強い女の子
世の中には色々な生き方があるものですが、中には危なっかしいほど前向きに「世間には悪い人もいれば良い人もいる、誰かが自分を助けてくれるはず」と信じている人もいます。あまりに無理があり、賛同は出来ないのですが、そう思う事は自由でしょう。
これがもし江戸時代の話だと言うなら、まだ考えられなくもありませんが、現代のように危険な時代に、他人の好意を盲目的に受け入れられるというのは驚きです。しかし、現実には、神待ちサイトを利用する女の子達は、大変な苦労を重ねながら、その上で他人の好意にすがって生きる道しかないという場合があるのも事実です。
神待ちサイトの女の子達は、はたから見れば気楽な自由人です。しかしその自由と引き換えに、様々な犯罪や問題に巻き込まれる事が多いのです。彼女達のような神待ちをしている子は、何か問題が起きても金銭的に頼れる人物がいませんから、一度何かに巻き込まれてしまうと、そこから抜け出すのはとても難しくなります。こうした事件は、彼女達が逃げられない以上、発見も容易ではありません。
しかし、困難があってもなお、神待ちをする女の子たちは路上から絶えません。理由はそれぞれでしょうが、神待ちサイトに辿り着く子の多くは家庭に問題を抱えていたり、親とのトラブルが原因で家出をした女の子だと思われます。
しかし中には、もっと複雑な事情を抱えている子もいます。以前、神待ちサイトで会った女の子は、なんと中学生でした。外見からはとてもそうは見えないのですが、食事の際にお酒を断ったので聞いてみたところ、まだ15歳だと言うのです。
あまり詳しくは話してくれませんでしたが、家族はとうに離れ離れになり、帰る家もなく頼れるあてを探して彷徨っているのだとか。とはいえ、彼女は現状を憂いているようなそぶりも見せず、お腹いっぱい食べた後は、ファミレスのテーブルに突っ伏して眠ってしまいました。警戒心も無くすやすやと眠る彼女の寝顔に、しみじみと感心したのを覚えています。
誰にも頼ってしまおうとはせず、苦労を承知の上で自由なままに生きる彼女。こんな生き方は、たとえ苦労をしたつもりの大人の男でも、おいそれと飛び込めないものでしょう。世の中にはこんなにも力強い生き方があるのだと、思い知らされた出来事でした。